女性「どういった人を,パーソナルトレーナーにしていいかわからないです。」
こういった疑問にお答えします。
TAKA「この記事を書いている私は,現役パーソナルトレーナーで,医療機関でリハビリテーションとしても働いています。栄養やトレーニング論を専門とします。」
パーソナルトレーナーは全員がプロではなく,ベテランから初心者,得意・不得意としている分野があります。そういったポイントを見ず,適当にトレーナーを選んでしまうと「相性が合わないな〜」と不満を持ち続けることになります。
そうならないためにも,どういう視点でトレーナーを選ぶべきかご紹介していきます。
本記事の内容
・パーソナルトレーナーのおさらい
・パーソナルトレーナーの選び方
・重視するポイント
パーソナルトレーナーのおさらい
近年では,主にボディメイクを中心に使われる言葉です。
ボディメイク,コンディショニングといったトレーニングやケアを,完全マンツーマンで行ってくれるトレーナーのこと
よく思い浮かぶ事として「ダイエット」を連想させる方が多いと思います。ダイエットのようなボディメイクを行い,痩せて若い頃のようになりたい,という要望からパーソナルトレーニングを行う人も多いでしょう。
そういった印象が強い中,トレーナーにはそれぞれ「強み」「得意分野」が存在します。その分野と自分のニーズが一致しているか,しっかりと見定めなければ,期待した効果は得られない可能性があります。
全てのトレーナーが「私はこの分野が得意です!」と,大々的に発表しているところも少ないので,自分で聞いたり,調べる必要があります。
パーソナルトレーナーの選び方
先ほど話したように,トレーナーには「指導する分野」が存在します。その分野と自分のニーズが合うのか,しっかりと判断しましょう。
選ぶポイント3つ
- ①ボディメイク
- ②アスリート
- ③コンディショニング
①ボディメイク
簡単にいうと「体型を変える」ことです。
ダイエットはここの分類に入ります。
ですが,ダイエットと大きく違う点は,ただ痩せるだけでなく,適度に筋肉をつける・普段の姿勢を改善したりと美しいカラダを目指していくことをいいます。
そのため,ボディメイクでは運動指導だけでなく,自宅での食事指導も行ってくれます。引き締まったカラダを作るには,内側からの改善も必要です。
・ダイエット
・見せれる体にしたい
・運動が初心者
・短期間に痩せたい
こういった方は,ボディメイク系のジムに通うことをおすすめします。
また,ほとんどのパーソナルトレーナーは,この分野を得意としており,芸能人やモデルなどの人たちが通っているジムもボディメイク系のジムを指しています。
②アスリート
大きな枠組みでは,競技者です。
・水泳
・球技
・格闘技
・アマチュアでスポーツをしている
例を挙げる多くあります。一般の方からプロ選手まで,なんらかのスポーツをされている方が該当します。野球,サッカーなどはもちろん,近年ではフィギュアスケート,スキージャンプ,格闘技といった分野でも専属のトレーナーを雇っています。
この分野では,競技につながるトレーニングを提供する必要があり,競技歴や指導歴,どれくらい競技に精通しているか,といった深い知識が重要です。
アスレチックトレーナー,理学療法士,といった資格はもちろん,どんな人を指導してきたのか,どういった人を輩出したのかといったことも重要になってきます。
③コンディショニング
健康を重視した分野です。
激しい運動よりも,現状維持し適度にカラダを動かすことで,健康に向かっていくことを指します。ときには,ストレッチなどのコンディショニングを行います。
・体の悩みを改善
体型は変えたくないが,運動不足があるため運動をして健康的になりたい,といった方にはこちらの分野が対象でしょう。ハードな運動よりも,体操のようにカラダを動かしたり,ときにはトレーナーにストレッチをしてもらったりします。
ボディメイクのようにややハードな分野を選んでしまうと,この分野のような指導は難しいでしょう。健康的になりたいのに,負荷が強すぎて辛い!といったことにつながるので注意が必要です。
①②のトレーナーによっては,自重トレーニングのような器具を使わない指導が苦手な人もいるので,こちらも注意です。
重視するポイント
さきほどは,トレーナーの得意な分野を紹介しました。次は,トレーナー個人について,どういった点に注目して選ぶとよいか紹介します。
- ①保有資格
- ②トレーナー指導歴
- ③トレーナーが理想の体か
- ④コミュニケーション能力
- ⑤性別・年齢
- ⑥傾聴してくれるか
①保有資格
冒頭でも話したように,パーソナルトレーナーは資格がなくても「パーソナルトレーナー」として名乗れます。
・健康運動指導士
・健康運動実践指導者
・NSCA-CPT
・CSCS
・理学療法士
・作業療法士
・柔道整復師
民間資格はトレーニング方法を熟知していたり,国家資格は解剖・生理・運動学に精通していたりと,特徴が変わります。
それぞれトレーナーになるにあたって,資格を保有している人が多いです。資格がなくても素晴らしい指導をしてくれる人もいます。資格はひとつの指標として判断しましょう。
②トレーナーの指導歴
どの期間この業界にいるかは,ひとつの判断材料です。多くの人を指導している人ほど,経験もあり過去の実績から的確な指導をしてくれます。
そういった人ほど,安心して指導を任せられますし,指導してもらう価値があります。
何年からがプロという期間はありませんが,指導歴が5年ほど積んでいれば安心できるでしょう。
③トレーナーが理想の体か
自分が理想とする体型とトレーナーの体はマッチしているかも重要になります。
トレーナーは無意識に,自分が経験してきた得意な・好きなトレーニングをお客さんにも指導することがあります。
トレーナーのAYAさんになりたい場合,AYAさんと同じトレーニングをすることが一番の近道です。いくら知識や指導力があっても,ぽっちゃり体型のトレーナーのでは説得力が半減してしまいます。
トレーナーの体型もチェックしましょう。
④コミュニケーション能力
トレーナーはしっかりと会話やコミュニケーションが取れる人でしょうか。会話のキャッチボールができなければ,トレーニング中も楽しくないですし,気分も乗ってきません。気持ちを奮い立たせ,やる気を出させてくれるトレーナーの指導だと,2割増で頑張れます。
もちろん,熱い指導が嫌であれば,波長の合う人を見つけることが大切です。
⑤性別・年齢
意外と大事なポイントです。
若い女性に指導してもらうのか,熟年の男性トレーナーに指導してもらうのか,人によって好き嫌いがあると思います。
指導力は大切ですが,通いたくなる理由は非常に重要!かっこいい人が好きな人であれば,それだけで通いたくなるはず。
真面目すぎるのも,疲れてしまいます。続けるためには,そういった本音も大事にしてください。
⑥傾聴してくれるか
最後に大事なポイントです。
トレーナーは,あなたの言うことを聞いてくれますか?
よくあるダメなパターンは,お医者さんみたいなトレーナーです。お医者さんは,あなたの症状(体型)を見て薬(運動)を処方(指導)します。
「この薬飲んでまた来てくださいね。」といったように「はい,次この運動,次この運動…」となっていませんか?こうなってはトレーナーはただの機械。
・自分の意見は言ってはいけない
・トレーナーの言うことは絶対
これは勘違いです。
自分の意見も言わないと,トレーナーはこの指導方法でお客さんは満足していると勘違いします。最悪,目標がずれてしまう場合もあります。
あなたのやりたいこと,こんなことがしたい,といった要望をしっかりと伝え,トレーナーが聞き入れ,ある程度反映してくれる事も大切です。お金を払っている以上,そういったことを言う権利はあります。
もちろん,目標に向かって進む上で,どうしても経験上トレーナーの言うことを聞く場面もあります。そういった不満もしっかりと伝え,すれ違いが起きないようにしましょう。
まとめ
パーソナルトレーナーには得意な分野があり,どういった点に注意して選ぶべきかを説明しました。トレーナーも人間であり,自分に合う完璧な人はなかなか見つからないのが現実です。
トレーナーに任せるだけでなく,自分自身も勉強し改善していく努力が必要です。
私の経験上,やらされている人よりも,うまく私から情報を引き出したり,自らやる意識がある人は伸びます。
どんな分野でも能動的な人が伸びていくのですね。
本日はここまでにします。