Taka「この記事を書いている私は,現役パーソナルトレーナーで,医療機関でリハビリテーションとしても働いています。栄養やトレーニング論を専門とします。」
私の保有している資格は「作業療法士」という国家資格です。業務内容は理学療法士や言語聴覚士と同じリハビリテーションの業務に携わります。
専門性としては,日常生活・上半身(手や腕)のリハビリが中心となることが多いです。
ですが仕事って詳しくはわかりにくいですよね?そんな作業療法士がどんな仕事なのか,映画や本といった作品があります。
作業療法士とはどういった職種なのか,作業療法士になりたい人にはおすすめです。本日は作業療法士が出てくる作品を紹介します。
本記事の内容
・作業療法士とは
・作業療法士が出演する作品
・1リットルの涙
・オレンジデイズ
・奈落(古市憲寿)
作業療法士とは
-
日常生活(食事・整容・排泄・更衣・入浴など)を中心としたリハビリテーションを行う職種。その他に上肢(手・肘・肩)の運動も行う。
簡単に噛み砕くと以下になります。
- 理学療法士:基本動作(歩く)
- 作業療法士:日常生活動作(トイレに行く)
- 言語聴覚士:言語,摂食
病気や怪我で「歩く」ことができなくなるため,それを理学療法士がリハビリを行います。そして歩けないとトイレに行く,お風呂に入ることができないため,それらを作業療法士がリハビリをします。
それぞれ名称独占であるため,歩くは理学,日常生活は作業といった明確な線引きはありませんが,定義として記載されていたり働く場所によって決まっていたりします。
何よりも大切なのは患者さんをしっかりと元気にさせることですね!
作業療法士が出演する作品
どんな仕事の内容も詳しくはわからないですよね?
花屋さんとかケーキ屋さんは大体どんな仕事をするかわかりやすいと思います。
ですが「作業療法士」は字からでは何をする職種なのかわからないはず。わかっても,なんとなくリハビリかな?ぐらいではないでしょうか。
実際,リハビリといえば「理学療法士」で「作業療法士」は何?なんてよくあります。私が病院で働いていてもよく「どういう仕事?」なんて聞かれます。
物語を通して理解する
いくら定義を説明しても難しいと思います。医者や看護師といった職種は比較的テレビでも流れています。ナースのお仕事なんてよく見ました。
そういった場合は,流れを通して提示することで理解しやすいです。そのため,映画や小説などの本といった作品を通すとわかりやすかったりします。
【作業療法士とは】2030年までなくならない仕事
2020年からはAIが仕事をし始め,私たちの仕事や生活に大きな影響を与えます。そのなかでリハビリである作業療法士は,2030年までなくならない仕事として第6位に位置づけされています。AIでは補えない分野の仕事とは何か,考えていきます。
今回は作業療法士が出てくる作品で有名なものを3つ紹介したいと思います。
1リットルの涙
作業療法士がどうこうよりも,作品としてかなり有名なドラマです。
あらすじ
主人公の亜也(沢尻エリカ)が脊髄小脳変性症を発症し,高校生活から入院生活での模様をドラマ化。同級生の恋人や,作業療法士(OT)との関わり,家族の葛藤などを描いた物語です。
脊髄小脳変性症(SCD)は国の難病指定にされている病気です。現代の科学を持っても完治することができない病気です。
発症から病気の経過を忠実に再現した物語なので,患者との関わりやリハビリの内容などわかりやすく描かれていますよ。
この作品を見て作業療法士を目指した人がいるくらい,割と有名で分かりやすい作品です。
【1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記】
・価格:586円
オレンジデイズ
こちらもかなり有名な作品です。
妻夫木聡さんが出演していることでも割と有名ですよね。作品単体としてかなり面白いです。
あらすじ
社会福祉心理学専攻の結城(妻夫木聡)が聴覚を失った萩尾(柴咲コウ)と出会う。大学卒業を1年後に控えた5人の青春ドラマです。
妻夫木さんが作業療法士なのではなく,これから作業療法士を目指すまでの過程を描いています。
ラブストーリーに近いので,作業療法士はどういった仕事かは具体的に出てきませんが,雰囲気は伝わります。物語も熱中しますし,楽しく見れるのでかえって見やすいです。
私も作業療法士になる前にはこちらの作品を見ていました。2004年のドラマなので,もうそんなに経つのか,と感慨深いです。
オレンジデイズを見返すなら「Hulu」がおすすめです。2週間の無料トライアルもついてるので,利用したことがない人は是非みてみてください。
奈落(古市憲寿)
コメンテーターの古市憲寿さんが書いた小説です。こちらの作品は割と最近出されたもので,作業療法士が取り上げられるのは珍しいなと思っていました。
あらすじ
17年前の夏,人気絶頂のミュージシャン・香織はステージから落ち,すべてを失った。残ったのは,どこも動かない身体と鮮明な意識,そして大嫌いな家族だけ。それでも彼女を生かすのは,壮絶な怒りか,光のような記憶か,溢れ出る音楽か。
この主人公のリハビリとして作業療法士が出てきます。ネタバレになるので詳細は書きませんが,割と詳しく描写されている作品です。
【奈落】
・価格:1,540円
ただ,レビューや感想としてはやや暗い作品なので,明るい方がいいという方は先に挙げた作品が良いかもしれません。
まとめ
作業療法士はリハビリをするため,患者さんは病気・怪我といった状態にいることが大半です。
そのため,やや暗い雰囲気の作品が多いのも事実です。
その反面,人間の根本といいますか,本性,ありのままの姿を描写しているものが多いので,そこが見どころでしょう。
病気に対峙した時,人は人生を考えます。
そういった場面で患者さんをサポートできるか,それも作業療法士の仕事です。
みなさんも是非,作業療法士についてもっと調べてみてください。
本日はここまでにします。