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【錠剤とカプセルの違い】サプリメントを選ぶときのポイント

サプリメントの説明

男性「サプリメントを飲むときに,タブレットとかカプセルがあるけど,違いって何?」

こういった疑問にお答えします。

この記事を書いている私は,現役パーソナルトレーナーで,医療機関でリハビリテーションとしても働いています。栄養やトレーニング論を専門とします。

薬もそうですが,サプリメントを飲む時にいろんな形があるのはご存知でしょうか。錠剤(タブレット)やカプセルタイプ,顆粒などがあります。

それぞれ形状によって,サプリメントの成分に合わせたもの,吸収しやすさが異なる,といった違いがあり最低限知っておいたほうが良いでしょう。

今回はサプリメントの錠形の違いについて話します。

本記事の内容

・錠形の違い
・錠形によるメリット・デメリット
・吸収速度の違い
・錠形による飲み方

錠形の違い

    錠形とは
    サプリメントの形のこと。
    主に薬で用いられます。

サプリメントの形はいろいろなものがありますよね。

①錠剤(タブレット)
②カプセル
③顆粒(粉状のもの)
④液状

それぞれ見たことがあると思いますが,メジャーなものは①タブレット,②カプセルタイプが多いと思います。③顆粒は水に溶かして飲むものが多く,④液状はドリンクや包装されたものがあります。

錠形によるメリット・デメリット

飲むサプリメントの形により様々なメリットとデメリットがあります。デメリットに関しては,副作用が出るわけではなく「他の錠形に劣る」という意味で捉えてもらえればと思います。

錠剤(タブレット)

タブレットの説明
粉を圧力によって一定の硬度に固めたものを「錠剤」と呼びます。

サプリメントに苦味やにおいがある場合には,それを隠すため表面にコーティングが施されていたり,錠剤が何層にも分かれていて,外側だけ胃で溶けて吸収,中央の成分だけが腸で溶けて吸収されるという段階的に溶ける工夫がされたものもあります。

メリット
・飲みやすい
・長期間保管が可能
・用量がわかりやすい
・持ち運びがしやすい
デメリット
・効果の発現までに時間がかかると言われている
・一度に大量に飲めない

カプセル

大きく2つに分かれており,①硬カプセル,②軟カプセルに分けられます。硬カプセルがいわゆる一般的に流通しているカプセルで,軟カプセルが透明の琥珀(琥珀)のようなカプセルです。

硬カプセル(ハードカプセル)

カプセルの説明
一般的にカプセルと言われているもの。
円筒形のボディとキャップから構成されており,中に粉末・顆粒状の栄養がはいっています。キャップは凹凸になっており容易には外れない構造にはなっています。

カプセルの原料は,ゼラチンが多く流通しています。色は無色透明なものや不透明に加工しているものがあります。

軟カプセル(ソフトカプセル)

カプセルの説明
ゼラチンにグリセリンなどを加えてシートにし,栄養を入れて成型したものです。油状・ペースト状のものを入れることができるのが特徴です。

メリット
・カプセルにすることで,臭いや味を隠すことができる
・異なる顆粒の種類を入れることができる
・錠剤よりも有効成分の放出が早い
・製造方法が錠剤に比べ簡便
デメリット
・過乾燥となった際にカプセルが崩れやすくなる
・吸湿でカプセルが変形することがある
・圧縮していない分,かさが多い(飲み込みにくい)

顆粒

いわゆる粉状のものです。
粉よりも少し大きくて粉をコーティングしてあります。昔から用いられているもので,スティックタイプの袋に入っていることが多いです。

メリット
・体内に早く吸収されるため即効性が期待できる
・飛び散らないため扱いやすい
デメリット
・臭いを感じる場合がある
・飲みにくい

一番のメリットは早い効き目です。
顆粒であり,すぐに溶けて吸収されるため,栄養を体内に入れたい場合はこちらが便利。粉状のものをコーティングしているため,臭いは粉よりもしません。

液状(シロップ)

液体になったタイプの形状です。
包装されているものが一般的で,他にもドリンクタイプのものがあります。

メリット
・味が美味しく飲みやすい
・吸収の速度が早い
デメリット
・液体で飲みにくい
・こぼれやすい

ビタミンのサプリメントで液状のタイプを見かけることがあります。液状のタイプは飲みやすいよう加工されているものが多いため,美味しく飲めます。

ですがその反面,ドリンクタイプではないものは,液体であり飛び散ったりと飲むのに時間と手間がかかります。

吸収速度の違い

順番としては以下になります。

①液状タイプ
②顆粒タイプ
③タブレット
④カプセル

③と④は大きく変わりません。タブレットは,飲み込んだあとに胃の底に沈み,溶け出して有効成分が吸収を始めます。

ですが,カプセルは飲み込むと胃液に浮かんでいます。カプセルが溶け出して中身が胃の底に落ちるまでには多少時間がかかるため,タブレットと比較するとやや遅いです。

カプセルが一番良い?

栄養素を吸収する場所はほとんどが「腸」です。そのため,いかに腸まで栄養を届けるかがポイントです。

では,吸収速度が一番遅いカプセルタイプが腸まで届きやすか,というと必ずしもそうではありません。

吸収速度だけの観点ではなく,製造過程で栄養素の成分を失わない形状もあるためです。そのため,タブレットや顆粒タイプでも,有効成分が変わらないように加工されています。

薬ではないので厳格にこれがいい,というものは少なく,まずは自分にあった飲みやすいタイプのサプリメントを買うのが良いです。

脂溶性の成分:ソフトカプセル
水溶性の成分:ハードカプセル

ビタミンA,E,D,Kなどは脂溶性成分でありソフトカプセルが,ビタミンB群などは水溶性の成分の場合は,たくさん配合できるためハードカプセルが向いています。

錠形による飲み方

サプリメントの説明
タブレット
①タブレットを口に含む
②水を口に含む
③顔を上に上げて飲み込む

タブレットは水の下に沈み込むため,顔を上に上げるのがポイントです。

カプセル
①カプセルを口に含む
②水を口に含む
③顔を下に下げて飲み込む

タブレットとの違いは,顔を下に下げる点です。
カプセルは水に浮くので,顔を上に上げたまま飲み込んでしまうと,うまく飲み込めません。下に向けた状態だと,自然と飲み込めます。

粉状・液状
その他の飲み方については,基本的には顔を上に上げて飲み込みます。最初にサプリメント,その後に水です。

注意点

消化を早くしようと,カプセルやタブレットを口の中で噛み砕く人もいます。

ですが吸収は早いですが,唾液・胃液などの消化酵素で成分が変わる恐れもあります。

サプリメントの形状はそのままで,水で飲み込むようにしましょう。

まとめ

サプリメントの形状によって吸収の仕方は変わりますが,どの製品も効率的に吸収されるよう計算されています。

あまり形状を考えず,飲みやすいものを選ぶのが良いです。

個人的には,小さいタブレットが飲みやすいと感じます。

本日はここまでにします。