健康

【NEAT=非活動性熱産生とは】運動でなくても代謝をアップ

身体活動は,運動とそれ以外の生活活動とに分けることができます。そしてNEAT(ニート)は,運動以外の身体活動で消費されるエネルギーのことをいいます。

運動以外の身体活動とは,家事や仕事,買い物など1日を過ごす中で必要な活動のことです。このNEATは生活活動のことであり,運動でない活動も重要なカロリー消費が行われていることを指しています。

つまり,生活活動量を上げることで1日の消費カロリーが上がるということです。

運動をする時間がない人は,このNEATを効率よく上げることが体重を減らすポイントとなります。

この記事について

・生活活動代謝の一部
・NEAT(ニート)とは
・NEATの分類
・METsについて
・NEATと肥満の関係
・NEATと二型糖尿病
・NEATをアップする

生活活動代謝の一部

代謝は基礎代謝,食事誘発性熱産生,生活活動代謝と3つあるうちのひとつで身体に欠かせない代謝です。
生活活動代謝は運動と生活活動に分かれており,NEATは生活活動に分類されています。

生活活動代謝は全体の30%であり,かなりの割合です。
とくにこの代謝は個人差があり,運動や生活活動といった活動を多く行うことで代謝をアップすることができます。

また運動と生活活動で構成されていることから,例え運動ができていなくても生活活動で補えるという利点があります。反対に運動はできているが,生活活動が行えていない人は運動でカバーでき,バランスよく代謝をアップできるのです。

生活活動代謝 イメージ

運動1・生活活動0=1
運動0・生活活動1=1
運動1・生活活動1=2

上のように運動だけ,生活活動だけよりも,運動・生活活動が充実している方が代謝量がアップするイメージです。運動1で生活活動も1であれば合計が2になり,生活活動代謝の割合が増えるのがわかるはずです。

生活活動が充実している人:主夫・主婦,仕事をしている人
運動が充実している人  :スポーツ選手,学生(部活)

このふたつが両立していることが望ましいです。

ポイント
生活活動=NEAT

NEAT(ニート)とは

    NEAT(Non-Exercise-Activity Thermogenesis:NEAT)
    非活動性熱産生
    運動以外の身体活動で消費されるエネルギー

生活活動代謝は,運動と運動以外の身体活動から消費されるエネルギーのことです。NEATは運動を除いたもので,家事や買い物,服を着る,お風呂に入るといった生活に関わる行為全ての活動が入ります。

もっと噛み砕くと,家事動作によって消費されるカロリーです。
運動ではカロリーを消費するのは当たり前ですが,運動ではないですがNEATでもしっかりとカロリーを消費することができることが証明されています。

近年では,このNEATを上げることで病気を防いだり,健康が増進するといった研究も多く発表されており非常に注目されています。

NEATの分類

運動以外の身体活動で消費されるエネルギーをNEATと言います。運動とNEATを間違わないようにしましょう。

下記に簡単に,運動と運動以外の身体活動を表にしましたので参考にしてください。

METsについて

    METs
    METs(メッツ)とは運動や身体活動の強度を表した単位

家事動作や,整容(顔を洗う,髭を剃る),服を着る,床掃除,洗濯,買い物,など全ての活動にはMETsという単位で運動のレベルが決まっています。
それをどれほど行っているかで,ご自身の活動状態を理解することにも繋がります。

NEATと肥満の関係

(前略)肥満群では非肥満群に比べ 1日当たりの臥床時間に差はなかったが,座位時間が164 分長く,立位時間と歩行時間の和が152分短かったという。(中略)この解析によれば,一日の立位あるいは歩行に費やす時間を2.5時間増やすだけで約350キロカロリーのエネルギーを余分に消費する計算となる。(後略)

上記の内容から座位時間が延びることで,肥満へ繋がるとの警笛を鳴らしている報告があります。肥満群が座位時間を延長しているとも考えられ,またその逆で肥満群は座位時間が長い傾向にあることを証明してくれています。

座るだけでなくしっかりと眠る必要があります。

NEATと二型糖尿病

(前略)テレビ視聴時間が 1 日 2 時間以上になると,2型糖尿病の発症リスクは1.2倍に増え,心血管病や総死亡のリスクは各々1.15 倍,1.13倍に高まることが示されている。(後略)

この発表からもNEATの低下は病気へのリスクに発展するとの報告があります。NEATはあくまでも「代謝の一部」として捕らえられていましたが,代謝が低下することで病気への罹患率が高まることも示唆されています。

他にも病気との関連としてメタボリックシンドロームも危険視されています。

NEATをアップする


運動以外の身体活動を意識的に行うことで,NEATはアップしていきます。それにはまず,生活活動がどれほどの強度をもっているか知ることから始めましょう。

そこで登場するのがMETs(メッツ)です。

METsは運動や身体活動の運動強度を数値として表してくれるものです。このMETsを参考にしながら,自分がどれほどの運動強度をどれくらいの時間行っているかで,NEATがどれくらい上がっているかがわかります。

METsを基準にしながらご自身にあった方法を考えてもいいですし,次の項目例を参考に当てはめてみてください。

NEATを具体例に上げる工夫

①休みの日は買い物に出かける
②日中に家事を終わらせる
③朝はシャワーを浴びる
④エレベーターを使わずに階段をつかう
⑤電車では一駅分歩く
⑥寝る前にストレッチをする

NEATは座位時間(座っている時間)との関連が多く報告されています。仕事でのデスクワークや休日に家にいる時間が長いなど,座っている時間が長いとNEATの割合も増えません。
積極的に歩いたり,生活活動をすることを心がけましょう。