健康

【食事から脂肪になるメカニズム】どうして太るのか

    脂肪が体につくと良く思う人はいないと思います。

大半の人が脂肪を嫌い減らしたい,少なくしたい,そしてダイエットに夢中になる人が多いかと認識しています。
ただガリガリ体型で,太りたい人はむしろ脂肪がつくと嬉しく思うはず。

脂肪にも内臓を保護したり,体温を保ったりと,健康に過ごすには最低限必要な栄養素でもあります。

なにも害を与えているだけではないんです。

これらを踏まえてもほとんどの人が痩せたいと思っており,いかにして痩せれるかを考えていると思います。

それにはまず,どうしてこんなにも脂肪になるのか,太るのかをしっかりと理解してください。

何も勝手に太っているわけではなく,太っている原因は食べ過ぎや偏った食生活に起因しているため,ご自分の意識次第でどうにでもなりえます。

まずは,メカニズムを理解し,対策を練っていきましょう。

この記事について

・脂肪とは。脂肪の役割
・糖質から脂肪へのメカニズム
・脂質から脂肪へのメカニズム
・タンパク質から脂肪へのメカニズム

脂肪とは。脂肪の役割

    脂肪とは,食べ物から摂取した物質を分解,消化した過程でエネルギーとして消費されなかったものが,体に貯蓄されたもの。

基本的には,骨格筋(筋肉)や肝臓で貯蔵されますが,貯めきれなかったものが,脂肪として蓄えられます。

脂肪には大きく3つの種類があります。
1.皮下脂肪
2.内臓脂肪
3.異所性脂肪

皮下脂肪

よく聞いたことがあると思います。
皮膚のすぐ下にある脂肪組織。太るとすぐにわかる部位でもあり,全身の皮膚の下を摘むとすぐに掴むことができます。

これを皮下脂肪といって,体温を保ったり,衝撃から身を守ってくれます。
よくあるのが,太った人はいつも体がポカポカしてて,痩せている人は寒がります。これは皮下組織の影響もあります。

内臓脂肪

皮下脂肪に溜まり切らなくなった脂肪は次に内臓脂肪に溜まってきます。
ここには本来そこまで脂肪は貯まらないですが,食べすぎると徐々についてきます。

内臓脂肪は,内臓を固定する腸間膜の周囲に広がってついてます。

異所性脂肪

あまり聞いたことはないと思いますが,皮下脂肪でも貯めきれなくなると,皮下でも内臓でもないところ(異所)に脂肪が溜まってきます。

本来であれば,つくはずのない筋肉や肝臓などに脂肪が溜まり,病気を引き起こすリスクがあります。

代表的なものに,肝脂肪です。これは皮下脂肪・内臓脂肪で溜めきれなくなった異所性脂肪が肝臓に溜まって結果です。
この脂肪は悪さをしてしまいます。

糖質から脂肪へのメカニズム


食べて脂肪になる栄養素は,三大栄養素(タンパク質,脂質,炭水化物)のみ。
ビタミンやミネラルは脂肪にはなりません。

日本人はエネルギーの8割を糖質と脂質から摂取しており,その中でも6割は糖質から摂取しているため,まず痩せたいなら糖質がどうして脂肪に変わるのかを知る必要があります。

簡単に説明すると下記になります。

    ①ごはんやパンなどの穀物の糖質を摂取
    ②糖質はアミラーゼという消化酵素で分解
    ③小腸→肝臓→最終的にグルコースになり血中へ
    ④グルコース=血中の血糖濃度が上昇
    ⑤グルコースはグリコーゲンになり筋肉・肝臓へ貯蔵
    ⑥筋肉・肝臓へ貯蔵しきれなかったものが脂肪へ

肝臓で貯蔵できるグリコーゲンの量は,70〜80g,筋肉では200〜300gです。
個人差はありますが,それを超えると脂肪になります。

基本的には,ご自身の必要エネルギー量よりも総摂取カロリーが超えなければ脂肪に変換されることはありませんが,食べすぎると皮下脂肪から順に内臓脂肪,異所性脂肪と体についていきます。

よく痩せない,という人はこの順番も関係しています。
太る順序で説明したとり,皮下→内臓→異所性脂肪の順で太るため,痩せる場合はその逆になります。

皮下脂肪が落ちない場合は,異所性脂肪から順に内臓脂肪を落としている段階です。
それだけ,内臓脂肪が溜まっている証拠だと思います。

脂質から脂肪へのメカニズム

脂質の9割は中性脂肪のため,今回は中性脂肪について話します。
こちらもまずは下記参照

    ①中性脂肪は小腸から体内へ
    ②脂肪酸とグリセロールに分解されて吸収
    ③その後すぐに,脂肪酸とグリセロールは結合し中性脂肪に

そしてここから中性脂肪は2つのルートに分かれます。

1つ目は小腸から肝臓へ流れます。
肝臓では中性脂肪とタンパク質が結合したVLDL(超低比重リポタンパク質)が合成。

2つ目は肝臓を介さずにリンパ管に入るもの。
小腸で中性脂肪とタンパク質が合成したカイロミクロンという物質になりリンパへ。

VLDL(超低比重リポタンパク質)

中性脂肪が多く50%も占めています。
中性脂肪を肝臓から血流に乗って,筋肉や脂肪組織に運ぶ役割をもっています。

カイロミクロン

85%は中性脂肪を含んでおり,ほとんどタンパク質を含まず,血流に乗って抹消や全身など必要な場所へ中性脂肪を届ける役割をもちます。

VLDL,リポタンパク質などは全て使い切るとこは少なく,余ると中性脂肪は脂肪として蓄えられてしまいます。

LDL(低密度リポタンパク)
コレステロールが非常に多く,中性脂肪が少ない。
蓄積されると動脈硬化の原因にも。
悪玉コレステロールとも呼ばれる。
HDL(高密度リポタンパク)
タンパク質の割合が多い。コレステロールを回収する役割がある。
善玉コレステロールとも呼ばれる。

タンパク質から脂肪へのメカニズム

そして最後にタンパク質から脂肪へのメカニズムを話します。

よくタンパク質はアミノ酸から作られているから太らない,という話を聞きますがそれは間違いです。
冒頭でも話したように,脂肪になるのは三大栄養素のみです。

タンパク質から脂肪へ

    ①タンパク質は体内に入るとアミノ酸へ分解されて小腸へ
    ②糖原性アミノ酸,ケト原生アミノ酸の2つのルートに
    ③糖原性アミノ酸→糖新生,糖質代謝に利用
    ③ケト原生アミノ酸→ケトン体合成,脂肪酸合成に利用

2つのルートを辿るわけですが,最終的には糖質・脂質を作るために用いられます。

つまり筋肉の源だからといって食べすぎると,結局は糖質か脂質になってしまうため太ってしまうことになります。

最大栄養素から脂肪へと変換する流れは理解してくれたと思います。

分解や吸収には,消化酵素が関わり,それらを吸収する内臓も使用します。
食べ過ぎは,太るだけでなく,内臓にも負担をかけるため考えたいものです。
しっかりと適正の量を摂取していきましょう。