健康

【BMIの意味とは】標準値を紹介します

BMIって何か知っていますか?

BMI(Body Mass Index)
BMIとは日本語で「ボディマス指数」
肥満度を表す体格指数のこと

この数値は,管理栄養士が患者さんの体重管理で使うなど,病院では一般的です。
おそらく皆さんもよく聞くと思いますし,健康診断でもたしか記載されていたような?
結構,どこでも見かけるようになった気もします。

BMIの数値をすでに知っている方は,この記事は不要かもしれません。

数値だけ知っていても,その数値が正常かわからない人も要注意。

正確な標準値を知りましょう。
ご自身の健康状態を知ることは大切ですし,生活習慣病の予防にもつながります。

とくに,BMIでは肥満度がわかります。
その数値から今後の生活習慣を改善することにも繋がるため,少なくともこの記事を読むことで,ご自身の健康状態を理解することができます。

この記事について

・BMIとは何か
・BMIの計算方法
・BMIの標準値
・数字がわかると何がわかるか

BMIとは何か

冒頭でも説明したように,「肥満度をあらわす体格指数」です。

身長と体重から適正な体重の数値を求めることができるため,世界的に使用されている数値です。
面倒な難しい計算もなく,計算方法も「身長・体重」から導き出されるため,誰でも簡単に行うことができます。

なぜBMIが誕生したかというと,人々の健康状態を数値的に表すためです。

様々な生活習慣病(糖尿病や高血圧など)を患う人たちが急速に増え,今もたくさんの人が生活習慣病になり続けています。

近年では太りすぎだけでなく,痩せすぎも問題視されています。

女性では、特に若い世代の「やせ(低体重)」が問題視されています。
若い女性のやせの問題は、卵巣機能の低下や低出生体重児を出産するリスクだけでなく、高齢期における運動器の障害(ロコモティブシンドローム:通称「ロコモ」)や虚弱(フレイル)のリスクを高めます。高齢期のロコモやフレイルは、要介護の原因にもなるためその予防が重要です。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

痩せすぎによる問題は,生理現象や将来の健康状態を大き左右する要因になり得ます。

・普通に歩けているし大丈夫
・困ったことはないから問題はないと思う
・とくに症状はない

といった現状だけで評価するのも,問題な点です。

主観的な感覚や外面だけでなく,客観的な評価が必要です。

それらがわかる評価のひとつとしてBMIも有効に使われています。

BMIの計算方法


この計算方法はとても簡単でシンプル。

例)身長165cm 体重50kgの女性
BMI=(50)÷(1.65✳︎1.65)
BMI=18

という数字になるはず。
(小数点は切り捨てました)

もうひとつ紹介したいのが適正体重の計算方法です。
以下,計算方法

適正体重 = (身長m)2 ×22

先ほどと同じ女性を例に計算していきます。

適正体重=(1.65✳︎1.65)✳︎22
適正体重=59kg

※小数点以下は切り捨てました。

次の項目で,数値の説明をします。

BMIの標準値


さて,いかがでしょうか。

まずは,標重値を表で載せたいと思います。

引用しました。

上記のように数字によって肥満度や低体重状態がわかりますが,数字としてはBMIが22に近いほど適正な数値となります。

そのため,Aさんの数値は低体重の分類になります。
普通体重は18.5〜25の範囲のため,少し体重を上げる必要があります。

数字がわかると何がわかるか
おそらく皆さんが思ったことは

    ・BMIの数字に当てはまめると,思ったよりも痩せている方だ
    ・Aさんの適正体重は太っていないか?
    ・ダイエットする必要はないじゃないか

など,色々考えているかと思います。
もちろん,様々な意見はあって良いと思います。

このBMIからお伝えしたいことは,「健康状態がわかること」です。

22に近いほど健康状態が良く,統計的に最も病気になりにくいとの報告があります。

そのため,今回のBMIや適正体重は世間一般的からすると,やや太っている印象をもつと思われます。
とくに若い女性は体重が40kg台を目指している人もいるように,60kg近くある数字には抵抗持つのも仕方がないと感じます。

ただ世界的にみると日本は痩せ型の人が多く,欧米のようなぽっちゃり体型ではありません。
食生活もそうですが,体型の捉え方が違います。

それぞれ「理想の体型」があるように,BMIもあくまで指標にしていただきたいです。

ここで注意点ですが,理想の体重や体型があるとは思いますが,BMIの数字より逸脱している場合は気をつけてください。
男女ともに低体重・肥満領域では,理想の範疇を超え,健康状態を害する恐れがあります。

日本肥満学会より
肥満は,糖尿病・高血圧・脂質異常症
低体重は,栄養不良・慢性振興性疾患

になる恐れがあると言われています。

その方たちには,早めの体質・体型コントロールをする必要があります。

第一に健康になる努力をする必要があると思います。

まずは,人間ドッグなどに行き健康状態に異常はないか。
そのあとで,勉強して体質を改善するか,自分で難しい場合は専属のトレーナーを見つけ,運動することをおすすめします。